新商品の香水や自分のお気に入りの香りは「何となく他の人にも気付いてほしい」といった気持ちから、ついつい沢山付けてしまう人がいるのだが、必ずしも周りの人が同じ趣味を持っている訳ではない。なので、あまりにも香りが強すぎるものを身にまとっていると、それだけでスメルハラスメントになる可能性が出てくる。スメルハラスメントとはその名の通り、その人が身にまとっている香りで相手に不快感を与える事を言う。モラハラやセクハラとは異なり、具体的に相手に嫌がらせをしている訳ではなく、当事者は全く不快感を与えているつもりはないというのが一番厄介なのだ。
このスメルハラスメントは元々男性上司の口臭や加齢臭といったような、体臭が原因で不快感を与えている場合の事を指していたのだが、ここ最近では女性社員の香水や柔軟剤などのちょっときつすぎる香りに対しても指すようになってきた。そして、何が一番厄介かというと、スメルハラスメントはなかなか面と向かって本人に「止めて下さい」と言えないことだ。特に女性の場合には「不快感を感じているのでやめて下さい」という事で、ショックを与えてしまう可能性がある。まだショックを受けてくれれば可愛いものだが、ある程度年齢を重ねた女性だと、逆切れされてしまう可能性もあるのだ。もしも隣の席でスメルハラスメントに悩んでいた場合には、さりげなく上司や管理部などに相談をしてみよう。そうする事で解決の糸口が見えてくるかもしれない。